【確実に上手になる稽古メニュー(踏み込み編)】

少年剣道の稽古メニュー

前回の投稿では「足捌き」について、確実に上達する意識するポイントと稽古メニューについて説明をしましたが、今回では踏み込みについて意識するポイントと稽古メニューについて説明をいたしますので、ぜひ最後まで読んでください!

まず、踏み込みの重要性については、上手な人とそうでない人だと、打突時のインパクトが全然違います。例えば、打突部にあたっていない技でも、踏み込みが上手で、音が大きくなる選手は、踏み込みの音で当たったかのような音を出すことさえも可能になってきます。

もちろん、しっかり打突部を捉えて打つことが最も重要にはなりますが、踏み込みが上手になると、打突が軽くても一本になるため、上手な踏み込みを習得することで、試合に勝ちやすくなります。

早速ですが、踏み込みが上手になるためのポイントを4つ紹介していきます。

※ポイント※

1.足を高く上げないようにする(膝が上にあがらないようにする)

2.足を出すときにつま先が上にあがらないように、床と平行に足を前に出す

3.足の裏全体で床を踏み込む

4.踏み込み時に、空気を閉じ込めるイメージで踏み込みを行う

以上、4点のポイント踏み込みの時に意識すると、踏み込んだ時の音が「ドンッ」という音から、「パンッ」という音に変わっていきます。

また、体を前に運ぶときに、「左足で床を蹴り、右足の踏み込みと同じタイミングで左足の引きつけが終わっている状態」で体を運ぶことができると、より鋭く踏み込みができるようになりますので、出来る人はこの事も意識して行うとさらに上達スピードが加速して試合で勝ちやすくなります。

それでは、踏み込みが上手になる稽古メニューをお伝えします!

1.歩み足を行い、足が床に着くときに音がでるように意識する(道場2往復程度)

※歩み足の時には、膝を上にあげるのではなく、足全体を床と平行にしてスライドをさせることで、つま先が上がらず床と平行に足を前に出すことの癖をつくります。

2.1で行った歩み足の感覚で、足の構えから右足を前に出し踏み込みを行う。

(道場2往復~3往復)

※ここでは、実際の踏み込みを上述のポイントを意識しながら、ゆっくりと行います。

3.2で行った踏み込みの稽古から、今度はゆっくりではなく、左足の引き付けを早くすることを意識しておこう(道場2往復~3往復)

※左足の引き付け時には、左足で床を蹴り、右足の踏み込みと同タイミングで左足の引き

つけができるように、意識をしてみるとさらに効果が得られます。

4.竹刀を持って、足の構えができている状態で、一本打ちで面を打つ。(道場2往復)

※ゆっくりでもいいので、打突と踏み込みが同時に行えるように意識を行うと◎。

以上4つのメニューを、面を着ける前に実施するだけで、確実に上手になります。

面を着けた時と、着ける前とでは、感覚が少し違うため、面を着けた時には、打突時に一番近い小手打ちで意識していると、より早く感覚が掴めると思います。

この稽古メニューでは、初心者から中級者向けの稽古メニューになります。

上級者の方は、ラダーを使用したトレーニングや、2段技(例えば小手面)の動きで連続した踏み込みを行う等ありますが、上級者でも上達はできるメニューになっていますのでぜひ試してみてください!

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